仮想通貨の取引をする際は、必要な手数料について把握することが大事です。
日本にも数多くの取引所が設立されましたが、手数料はそれぞれ変わります。
手数料のことを事前に知っておけば、取引にかかる出費を節約する時の参考にもなるのでお得です。
- 取引所によって手数料は変わる。
- レバレッジまたはFX取引を実施していない取引所もある
- 取引所の他にも金融機関に支払う手数料もある
- 取引所を選ぶ際にはセキュリティと使いやすさにも気を付ける
取引所名 | 入金手数料 | 出金手数料 | 取引手数料 | レバレッジ取引手数料 | 送金手数料 (BTC) |
送金手数料 (アルトコイン) |
---|---|---|---|---|---|---|
BitPoint | 無料 | 無料 | 無料 | なし | 無料 | 無料 |
Liquid | 無料 | 700円 | 無料 | 0.1% | 0.0005 BTC | 0.001(LTC)
無料(XLM) |
GMOコイン | 無料 | 無料 | 無料 | 0.04%/日 | 無料 | 無料 |
DMMBitcoin | 無料 | 無料 | 無料 | 0.04%/日 | 無料 | 無料 |
bitbank | 無料 | 550円/770円(3万円以上) | -0.01%~-0.03%(メイカー) 0.05%~0.09%(テイカー) |
なし | 0.0006 BTC | 0.001(LTC、MONA、BCC) 0.005(ETH) 0.15(XRP) |
Coincheck | 無料 | 407円 | 無料 | なし | 0.0005 BTC | 0.001(BCH、LTC) 0.01(ETH、ETC) 0.1(LSK、FCT) 0.5(XEM)/0.15(XRP) |
bitFlyer | 無料 | 三井住友銀行 220円/440円(3万円以上)三井住友銀行以外 550円/770円(3万円以上) |
0.01%~0.2% | 0.04%/日 | 0.0004 BTC | 0.005(ETH、ETC) 0.001(LTC) 0.0002(BCH) 無料(MONA) |
Zaif | 無料 | 385円/770円(3万円以上) | 無料(メイカー) 0.1%~0.3%(テイカー) |
0.039%/日 | 0.0001 〜 0.01 BTC | 2 〜 20(XEM) 0.001 〜 0.1(MONA) 0.001 〜 0.01(BCH) 0.01 〜 0.05(ETH) |
SBI VC | 無料 | 最大145円 | 無料 | なし | 無料 | 無料 |
それぞれの取引所の概要特徴紹介
日本で展開されている仮想通貨取引所の手数料について把握したら、次はそれぞれの特徴についても紹介します。
仮想通貨を運用する場合、取引所の特徴について知ることも大事です。
BitPoint
公式サイト:https://www.bitpoint.co.jp/
BitPointではすべての取引が無料となることが大きな特徴です。
外部からの侵入防止やBitPoint独自のウォレット管理など、徹底したセキュリティ管理によってユーザーの資産を守っていて、情報セキュリティ格付で【Ais】ランクを所得しました。
取引のツールも充実しているので、初心者から上級者まで幅広い層から支持されていることも特徴です。
手数料がかからず、セキュリティも優れているため非常に利用しやすい取引所になっています。
Liquid
公式サイト:https://www.liquid.com/ja/
正式名称はLiquid by Quoineであり、2018年9月まではQUOINEXという名前で運営されていました。
取引をサポートするチャートの分析や、独自トークンのQASHを利用することで手数料を割り引きするなど、Liquidになってからは新しく機能も追加されています。
Liquidの取引手数料も非常にお得で、またセキュリティも堅牢であるため、安全を追求した取引所の一つと言えます。
仮想通貨取引の流動性を上げることを目的にしており、今後も素敵なサービスを展開してくれることが期待できます。
GMOコイン
公式サイト:https://coin.z.com/jp/
GMOコインは2016年10月よりスタートした取引所であり、大手企業のGMOインターネットに運営されています。
PCとスマートフォンのどちらからでもスムーズな取引が可能であり、好きな環境で仮想通貨を利用できるため、幅広いユーザーが利用可能です。
仮想通貨の保管にも厳重な管理体制を用意しており、コールドウォレットやマルチシグの導入はもちろんのこと、外部からのサイバー攻撃対策のためにもシステムは24時間365日体制で監視されています。
仮想通貨FXも24時間365日、また土日も利用可能となっており、ビットコインとライトコインでの取引ができます。
DMMBitcoin
公式サイト:https://bitcoin.dmm.com/
動画やゲームなど、幅広いコンテンツを配信しているDMM.com Groupが運営する取引所がDMM Bitcoinです。
ビットコインやイーサリアムはもちろんのこと、ネムやライトコインなどの人気の高い銘柄も揃えています。
DMM Bitcoinも安全性も重視しており、DMMグループが誇る経験と膨大なデータによって、ユーザーの仮想通貨は確実に守られます。
レバレッジ手数料の0.04%を除き、取引手数料はすべて無料なため、出費に悩むことがないことがDMM Bitcoinの強みです。
bitbank
公式サイト:https://bitbank.cc/
bitbankは大手の取引所と比べるとやや知名度は低く、ビットコインの取引量も少ない仮想通貨取引所です。
設立してからセキュリティに関係するトラブルは一度も起こっておらず、またアルトコインの取引がしやすいように手数料がとても安く設定されています。
FX取引が可能となるbitbank Tradeも展開されていましたが、2019年3月31日にサービス終了しています。
モナコインの取引量が世界でもトップクラスであり、モナコインを中心としたアルトコインの取引をメインに考えている人におすすめの取引所です。
Coincheck
公式サイト:https://coincheck.com/ja/
Coincheckは日本国内の取引所でもトップクラスに扱いやすく、取扱通貨の種類も豊富です。
LSKやFCTを上場している取引所は日本でCoincheckのみであり、仮想通貨の送金手数料も0.001から0.15と、種類によって異なります。
2018年1月に起きたNEMの不正流出事件により金融庁から業務改善命令を受けていましたが、マネックスグループ株式会社より大きなサポートを受けています。
仮想通貨入金・購入再開も続き、FXのサービスもより安全となったことで、今後はユーザーの資産を確実に守ってくれることが期待されています。
bitFlyer
公式サイト:https://bitflyer.com/ja-jp/
bitFlyerはビットコインの取引高が日本でもトップクラスであり、Sqreenから強固なセキュリティを評価されるほどの取引所です。
みずほキャピタルやSMBCベンチャーキャピタルなど、大手企業が株主となっており、bitFlyerの資本力がとても高いことでも知られています。
三井住友銀行で日本円の出金をすれば手数料は安くなり、また仮想通貨の手数料も比較的に安く、モナコインについては無料なことも特徴です。
金融庁から受けた業務改善命令によって、現在は自主的に新規の口座開設を停止していますが、再開をした際にはより優れたサービスの提供をしてくれるでしょう。
Zaif
公式サイト:https://zaif.jp/?lang=ja
ZaifはNEMやモナコインの他にも、ZAIFトークンやコスプレトークン(COT)など珍しいトークンを上場している取引所です。
現在は停止していますが、取引の度にビットコインがもらえるマイナス手数料が人気を読んでおり、ユーザーから支持されていました。
Zaifでは初心者でも取引がしやすいよう、指定した金額を自動的に銀行から引き落とし、仮想通貨の投資をする積立タイプのサービスも実施されています。
仮想通貨の現物とFXの取引にかかる手数料はどちらも無料なため、積極的に取引を進められます。
SBI VC
公式サイト:https://www.sbivc.co.jp/
SBI VC(バーチャル・カレンシーズ)はSBIグループによって運営される仮想通貨取引所であり、セキュリティに力が入っています。
SBI証券や住信SBIネット銀行など多くのサービスを展開しているSBIグループが運営しているので、SBI VCも非常に評価が高い取引所です。
SBI VC自体は仮想通貨のFX取引を実施していませんが、その分だけ取引所の安全性を重視していると言えます。
手数料も非常に安く、出金手数料も無料になっています。
Sコインと呼ばれる独自の仮想通貨発行も予定しており、小売店での利用を目指しているため、これから幅広い用途で利用できることが期待できます。
仮想通貨取引所でかかる手数料の種類
仮想通貨の取引の際には手数料を支払う必要があるため、その種類と特徴についても紹介します。
仮想通貨の取引経験を積んでいけば、その分だけ支払う手数料も増えていくため、手数料の出費についても考えることが大事です。
取引手数料
取引所または販売所で仮想通貨の売買をするときにかかるのが取引手数料です。
取引所で仮想通貨を運用するのであれば誰でも支払うことになり、ほとんどが数%程度です。
しかし、取引所によっては手数料が無料になっているケースもあるため、出費を抑えたい人は無料の取引所を利用しましょう。
入出金手数料
日本円の入出金をする際、取引所に支払うべき手数料のことであり、銀行手数料とほとんど同じです。
取引所から仮想通貨を購入するには日本円が必要であり、日本円の入出金をする際にそれぞれの手数料が発生します。
取引所によっては入金は無料でも、取引所の口座から日本円を出金する際は一定の手数料が発生するケースがあることも把握しましょう。
送金手数料
取引所だけでなく、仮想通貨のマイニングを行っているマイナーに対して支払われるべき手数料であり、仮想通貨を運用するのであれば誰でも支払います。
取引所によっては、取引所とマイナーの両方に手数料を支払うケースがあれば、取引所がマイナーの報酬を負担してくれることもあります。
取引所から自分のウォレットに仮想通貨を送るなど、送金する機会はたくさんあるため、送金手数料も調べましょう。
現物取引
仮想通貨の購入または売却を日本円で行うことを現物取引と呼びます。
仮想通貨の購入には2種類あり、取引所から販売所と呼ばれるところから直接購入するか、取引所のユーザー同士で取引を進める方法があります。
販売所からは簡単に仮想通貨が購入できる分だけ手数料がかかり、取引所では自分で価格と数量の指定ができる一方で取引が成立しないリスクもあります。
どちらの取引にもそれぞれメリット・デメリットがあるため、状況に応じて選びましょう。
レバレッジ取引・FX取引
預けているお金の数倍の資産で取引を行うレバレッジやFXは仮想通貨でも可能です。
基本的にFX取引ができるのはビットコインのみですが、取引所によってはイーサリアムやライトコインなどのアルトコインでFX取引を行うことができます。
ただし、FX取引は通常の取引よりも難易度が高く、仮想通貨自体が何の前触れもなく価格が暴落するリスクもあるため、初心者にはおすすめしません。
また、取引所によってはレバレッジ・FX取引を行っていないこともあるため、事前にチェックをしましょう。
スプレッド
仮想通貨の購入、または売却で生じた価格差のことをスプレッドと呼びます。
同じビットコインでも、取引所によって購入・売却の価格は変わり、利益を出すにはどうしても時間がかかります。
スプレッドは仮想通貨取引所に支払う手数料であり、取引所は仮想通貨を高く売却し、安く購入することで利益を得ています。
ユーザー同士の取引の場合はこのスプレッドが生じないため、余分な手数料を支払うこともありません。
手数料を抑えたい場合、まずは取引所でユーザー同士の取引を進めるようにしましょう。
その他手数料がかかるケース
取引所に支払う手数料が無料になっていても、送金先の金融機関に支払う手数料があった場合は、別途で支払う義務があります。
取引所の注意書きにも、金融機関に支払う分は別料金であることが書かれていることが多いので、きちんとチェックしてください。
仮想通貨で利益が出ても、むやみに出金をしてはその度に金融機関に支払う手数料が発生するため、タイミングを考えましょう。
仮想通貨取引所で手数料を安い場所を選ぶポイントと注意点
取引所を選ぶ際は、手数料だけでなく使いやすさやセキュリティについても気を付けましょう。
円やドルなどの法定通貨と違い、仮想通貨はまだまだ法整備が不充分で、自己責任で運用するべき資産になります。
取引所を選ぶ際は、実際に利用しているセキュリティについても調べて、外部からのハッキングに遭うリスクを減らすようにしましょう。
また、取引所に預けたままにせずに自分でウォレットを用意して、資産のすべてを仮想通貨にしないことも必要です。
優れた取引所を選ぶ他にも、自分で資産を守るという意識を持つようにしましょう。
仮想通貨取引所の手数料まとめ
- 取引所によって手数料は変わる。
- レバレッジまたはFX取引を実施していない取引所もある
- 取引所の他にも金融機関に支払う手数料もある
- 取引所を選ぶ際にはセキュリティと使いやすさにも気を付ける
仮想通貨の取引をする際は、必ず手数料を支払う必要があります。
手数料は取引所によって変わるため、取引の前に自分にとってベストとなる手数料を探しましょう。
手数料だけでなく、取り扱い通貨の種類も取引所によって変わるため、目当ての銘柄がいくつもある場合は複数の取引所の登録も必要です。
まずは自分にとってベストとなる取引所を選び、少額の取引からはじめてみることが第一歩です。