2023年7月13日、SECとの裁判に部分勝利したことで注目を集めている仮想通貨XRP(リップル)。そんなリップルでもウォレットを利用できます。
リップルに限らず多くの仮想通貨の保存方法は大きく分けて「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の二つが存在します。導入の手軽さや利便性などによって特徴が大きく異なり使い分けるためにも違いをよく知らなければいけません。
この記事ではそれぞれのウォレットの特徴や種類、重要性について説明していきます。
- リップルに限らず仮想通貨の保管方法にはホットウォレットとコールドウォレットがある
- ウォレットは仮想通貨の保管に便利
- ウォレットのハッキングや紛失には注意
- リップルの購入はBybitがおすすめ
リップル(XRP, Ripple)のウォレットの重要性
仮想通貨のウォレットとはその名の通り、仮想通貨を保管しておく場所のことです。お金を入れておく意味ではお財布をイメージするといいでしょう。
ウォレットは秘密鍵と公開鍵を使った暗号システムによってウォレットの中にある仮想通貨を守っています。
特に秘密鍵は自分がその通貨の所有者である証明でもある為、秘密鍵を紛失したり消去してしまうと通貨そのものを失うことになるのです。
また悪質な第三者に秘密鍵が流出してしまうと、自分の通貨が盗まれてしまう可能性もあります。
ウォレットはその秘密鍵と公開鍵の生成と管理をしているソフトウェアです。
簡単に言えばキャッシュカードとその暗証番号をまとめているカードファイルのようなもので、仮想通貨を保有する上では大変重要です。
したがってウォレットを利用する際には必ずバックアップを取っておきましょう。
リップル(XRP, Ripple)のウォレットの種類
先ほどウォレットには「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の二種類があると記述しましたが、その二種類の中にもさらに分類が細かく分けられています。
ホットウォレットはインターネットに接続して使用するオンライン型。コールドウォレットは完全オフラインで管理されるものです。
ホットウォレットには「ウェブウォレット」「モバイルウォレット」「ソフトウェアウォレット」の3種類があり、コールドウォレットには「ハードウェアウォレット」「ペーパーウォレット」の2種類が存在します。
ホットウォレット
ホットウォレットとはインターネットに接続して利用するオンライン型のウォレットです。
利便性が高くインターネット環境があれば様々な種類の端末から自分の仮想通貨にアクセスでき、取引がどんな場所でもできます。
非常に便利で多くの利用者がいる一方、不正にアクセスされるリスクがあり、セキュリティ対策をしっかりと取らなければいけません。
ウェブウォレット
ウェブウォレットとはその名の通りウェブサイト上の仮想通貨ウォレットのことです。
サイトに登録しておけば自分の口座にメールアドレスとパスワードのみで簡単にアクセスできる利点があります。
サイトにアクセスすれば好きな端末からウォレットにアクセスできるため自由度が高いです。
反対にデメリットとして挙げられる点としては、サイトを通じてウォレットの管理を行うため、サイトがサービスを停止した時などに資産が凍結されてしまう可能性があります。
また、セキュリティ対策などがすべて運営任せなのでユーザーが対策を講じる必要もありません。
一方で、運営のセキュリティが甘ければ通貨を盗まれてしまう可能性もあります。
モバイルウォレット
モバイルウォレットとはスマートフォンのアプリをダウンロードして利用することができるスマートフォン用の仮想通貨ウォレットです。
このウォレットは秘密鍵がスマートフォン内でのみ管理されているため、ウェブウォレットに比べてセキュリティ対策がしっかりしています。
QRコードを利用できる特徴があり、店舗での決済などで仮想通貨を利用するときに便利です。
しかしスマートフォン自体を紛失したときなどには、通貨の盗難や消失のリスクもあるので注意が必要です。
ソフトウェアウォレット
ソフトウェアウォレットはウェブウォレットと似ていますが違いがあります。
ウェブウォレットはでウェブ上でのアクセスでウォレットを管理しますが、ソフトウェアウォレットはパソコンなどにソフトウェアをインストールして利用するものです。
運営側がセキュリティ管理をするウェブウォレットとは異なり、自身のパソコン上で秘密鍵を管理するためサイトの都合で仮想通貨が凍結されたりするリスクは少ないです。
しかし端末がウイルスに感染した場合などには、仮想通貨流出の可能性があるので常にセキュリティ対策をしなければいけません。
コールドウォレット
コールドウォレットとは仮想通貨を保管するウォレットのうちのインターネットに接続されていないオフライン環境にあるウォレットのことです。
代表的なものとして「ハードウェアウォレット」があります。特徴としてはネットワークに接続されていないため外部からのハッキング等のリスクが低く安全な点です。
しかしすぐに取引できない点や、コールドウォレット自体をなくしたり破損した際には元に戻らないリスクがあり、ホットウォレットよりも安全性は高いが利便性は低いといえるでしょう。
ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットとはその名の通りハードウェアを使用したコールドウォレットを指します。
ハードウェアの中に仮想通貨が入っていると思われがちですが実際にはハードウェアの中には24から成る秘密鍵が暗号化されて保管されています。
そのためセキュリティ面が非常に優れているメリットがあります。また自分に合わせてハードウェアを選べるため幅広いニーズに対応しています。
またUSB程度の大きさの為持ち運びは異常にしやすいです。その反面価格が高価であったり壊れてしまうかもしれないといったデメリットの面もあります。
今すぐ使えるリップル(XRP, Ripple)のウォレット3選
ウォレットの特徴を解説してきましたが、ここからは今すぐ使えるリップル用のウォレットを紹介します。
- Ginco
- Ledger Nano S
Ginco
基本性能 | ETHベースの仮想通貨11種類を取り扱う |
メリット | ・ICOに参加できるようになる |
特徴 | 利用者同士で直接取引できるためセキュリティ面において優れている |
金額 | 無料 |
Gincoはセキュリティ面に非常に優れたウォレットの一つです。特徴として仮想通貨の取引をする際に第三者を挟まず利用者同士の取引となるため安全性が高いです。
やがてはICO(イニシャル・コイン・オファリング)も可能になるように計画が組まれている為、やがては興味のあるICOに参加できるようになるのです。そのような理由から将来性が期待できるウォレットです。価格も完全に無料の為気軽に利用ができます。
リップル(XRP, Ripple)のおすすめウォレット「Ledger Nano S」
基本性能 | ハードウェアウォレットでPCで入出金 |
メリット | 安全性が抜群で対応している通貨の数が多い |
特徴 | 秘密鍵を盗まれた場合も二重ロックが効き安全 |
金額 | ¥8990~¥12000 |
Ledger Nano S はLedger社が開発したUSB型のハードウェアをウォレットです。世界でもトップクラスの安全性を誇り人気の高いハードウェアウォレットです。
リップルを保管できる点でも注目を浴びています。特徴としては入出金が簡単で尚且つ1100種類以上の仮想通貨に対応しているという非常に優秀なスペックです。
しかし入出金の際にはパソコンに接続しなくてはいけないため決済などには向いていません。
リップル(XRP, Ripple)のウォレットを利用するメリット
リップルでウォレットを利用するメリットは以下の通りです。
- 個人間での直接取引が可能
- 手数料無料や格安のことが多い
- ウォレットや仮想通貨は世界どこでも使える
ウォレットを使うメリットはたくさんありますがその中でも大きいのは直接個人で取引ができる点や手数料が無料や格安な点でしょう。
また、制限が存在しないため煩わしい手続きなども存在しません。
銀行などを利用するよりも手間や金銭面での負担が少ないためメリットといえます。
ほかにも仮想通貨は世界共通で使えるため非常に便利です。これからのグローバル化に対応する意味でも、ウォレットを利用するメリットは大いにあるでしょう。
リップル(XRP, Ripple)のウォレットを利用するデメリット
リップル(XRP, Ripple)のウォレットを利用するデメリットは主に以下の2点です。
- ホットウォレットはハッキングリスクがある
- コールドウォレットは紛失のリスクがある
インターネット上で管理するホットウォレットの場合、ハッキングされて自分の資産が何者かに盗まれてしまうリスクがある点がデメリットです。
そのため、ネットからは切り離されたコールドウォレットで保管をおすすめします。
一方で、コールドウォレットの場合でもハードウェアウォレットの紛失リスクがある点はデメリットでしょう。
リップル(XRP, Ripple)のウォレットの注意点
仮想通貨の取引所やウォレットは常にハッカーに狙われているといっても過言ではありません。
ウォレットに仮想通貨を入金する際には盗まれるかもしれないリスクを常に頭に入れたうえでセキュリティ対策を万全にして利用することが大切でしょう。
また盗難や紛失秘密鍵やパスワードの流出などにも常に備えなければいけません。
中古品は避ける
先程記述したLedger Nano S ですがインターネットでの購入が可能です。しかしいくら値段が高くても中古品などを買うのはやめましょう。
正規店以外での購入は安値で購入できる場合が多いですが、中古品にはウイルスが含まれている可能性もあります。
通貨を盗まれてしまう可能性もあるので購入する際は正規店で購入するようにしましょう。
公式サイトより購入する
またハードウェアウォレットを購入する際には必ず正規店で購入するようにしましょう。
公式サイト以外からの購入する場合、中古品同様にウイルスが含まれているリスクがあり、資産を盗まれる可能性もあります。
安全に仮想通貨を利用するためにも新品を公式サイトから購入し、安全な仮想通貨ライフを送りましょう。
リップル(XRP, Ripple)のウォレットまとめ
- リップルに限らず仮想通貨の保管方法にはホットウォレットとコールドウォレットがある
- ウォレットは仮想通貨の保管に便利
- ウォレットのハッキングや紛失には注意
- リップルの購入はBybitがおすすめ
いかがでしたか。リップルで利用できるウォレットの種類や特徴などについて説明してきました。
リップルは2023年7月13日、SECとの裁判に部分勝利したことで注目を集めています。
注目が集まることでハッキングで狙われやすくなる可能性も考えられる点からも、リップルなどの仮想通貨を保存する際にはウォレットを利用すべきです。
目的に合ったウォレットを選択して仮想通貨を利用することが大事です。メリットがたくさん存在する一方でデメリットもたくさん存在します。
安全性などを考慮したうえで自分に合ったウォレットを利用して仮想通貨を楽しみましょう。